犬顔きゃめら
雑誌系犬顔カメラマンの雑記
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画像拡大
2ヶ月くらい前の話ですが、
画像拡大についてmixiに日記を書いたことがありました。
いまやほとんどの方が2000万画素クラスのカメラを持つご時勢、
今更な話ですが。
以下長文。


納品した写真が見開きに。
が、1Dmk3=1000万画素クラスで
雑誌見開き=約A3サイズに使おうと思うと当然解像度が足りない。
そのまま入稿した場合、
印刷所ではPhotoshopで拡大作業をしてくれる訳ではなく、
クォークやインデザインなどレイアウトソフトで一発拡大される、
ということを恥ずかしながらその時初めて知りまして。
レイアウトソフトでの拡大は果たしてちゃんと画素補間などをして
そこそこ綺麗に仕上がるのか?
それとも本当は自分で丁寧に画像拡大した方がよいのか?
と疑問が湧きました。
その疑問に対していつもお世話になっている識者の諸先輩方から
すぐにアドバイスが。
意外とレイアウトソフトの拡大は補間も含めなかなか優秀、
200%程度では差が出ないのでは?
など、意見を頂きました。
一安心すると同時に、今回の入稿には間に合わないものの
今後の為に自分でもテストしてみたいと思い、
編集部の協力も得て先日実際にテストをすることができました。

画像を3つ作成。

・100%の元画像(1Dmk3)

・Photoshop CS3にて2段階で拡大
 (一度「中サイズ」にしてから
  「大サイズ=350dpiでほぼ見開きサイズ」に拡大)

・GenuinFractals(Photoshopプラグイン)体験版(^_^;)
 (=文字の透かしが入るのであくまでテスト用)
 にて上と同様2段階で拡大

ちなみに拡大を2段階にしたのは
ダイレクトに拡大するよりもモニタ上ではっきり結果が良かったから。
それを印刷所で雑誌見開きサイズに刷ってもらって比較しました。
印刷方式はDDCPと通常の平台校正刷り、
どちらにするか悩みましたが、
本来の差を見る為にアナログの要素を挟まないDDCPを選択。

結果。
思ったよりは違いが出ない。
それだけレイアウトソフトの拡大も
結構頑張っているということでしょうか。
少なくとも担当編集者は「原稿として見た場合には差がない」
という判断でした。
とはいえカメラマンである自分が横に並べて比較すると
やはり少し差はあります。
特にGenuinFractalsで拡大したものは、印刷所のディレクターの方が
「よく見るとちゃんと差が出てますね。ちょっと驚きました。」とポツリ。
ただ、シャープ・コントラスト・ノイズやディテールのパラメーターなど
作り方で結果に差が出ることもあると思うので、
今回は、という条件は付きますが。

という訳で

・ソフト代を払える。
 (もしくはPhotoshopで綺麗に拡大できるスキルがある)

・拡大作業の時間と手間がかけられる

・少しでもクオリティが下がることが許せない

以上の場合にはやはり自分で拡大すべきですが、
それ以外は効率とにらめっこすることも必要かもしれません。
そもそも雑誌の場合、ギリギリでレイアウト変更、もう時間が無い、
なんてケースもままあるので
レイアウトソフトの拡大がそこそこ頑張ってくれることは
少し安心材料ではあります。

ですが。
テストではない方、
肝心の色校正&再校が余り結果が良くないのですよね…。
色もいまいちですが、解像感が足りない。
DDCPくらい解像感があれば言うことないのですが…。
ドットゲインって奴の分ですかね?
もしくは印刷所でのシャープネスが足りないのか?
ともかく本刷りが少しでも上手くいくといいのですが。
コメント
この記事へのコメント
すごく興味があります。
編集部や印刷会社と共にテストするのはフリーランスには中々ハードルの高い作業ゆえ、差し支えなければ今度テスト結果を拝見させていただけないでしょうか?

それにしても年がら年中アチコチでセミナーは開かれているし、写真に関する団体も少なくないのにデジタル時代の本作りに関しては制作者の間で共有できる定型のフローや知識、約束事が一向に確立されませんね。

>結果。
>思ったよりは違いが出ない。
>それだけレイアウトソフトの拡大も
>結構頑張っているということでしょうか。

スピードが要求される雑誌等に関わるデザイナー諸氏はこの辺をどう認識しているのでしょうか?その辺も含め、一つの本を作るために制作に関わる全ての人が同じテーブルにつく機会を一度作りたいと思い以前複数の編集部にアプローチした事はあるのですが実現の見込みはなさそうでした。
2009/09/01(火) 09:20:13 | URL | MTn #aXvzjISo[ 編集]
>MTnさん
ご無沙汰しております。
なかなかお声掛けできなくてすみませんm(_ _)m。

結果については今度お会いした時にお見せできる範囲でお持ちしますね。

「共有できる定型のフローや知識、約束事」については、なかなか難しいです。
よほどクローズドな環境なら可能かもしれませんが、印刷については不確定な要素(元々アナログな技術でありますし)が多いので労多くして・・・な結果になることも考えられ。
それ以前に編集者が忙しすぎますね。
これについては結局時間が解決するということになってしまうのかも・・・。
2009/09/02(水) 18:44:58 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
以前pxlSmartを使っていたのですが、WindowsのOSバージョンが上がってから使えなかったのですが、GenuinFractalsが後継製品でバージョンアップが可能と知りました。
昔は、EOS1D 400万画素を使っていた経緯もあり、よく使っていたのです。
バージョンアップして置こうと思いました。
2009/09/03(木) 13:06:58 | URL | PLIE #mQop/nM.[ 編集]
オーソリティでございます
この件、書き出すと膨大な量になってしまいますが、1.RIPでの拡大とデータのピクセル水増し拡大は意味が違う、2.デジカメの解像を侮ってはいけない(良い意味で)、3.拡大前提ならシャープは掛けない(結果判断で後掛け)、あたりがポイントでしょうか?

ここ数年のカメラなら、画像データのデータとしてのクオリティは必要十分ありますので(なのでレンズに拘りましょう、というお話しに繋がります)、下手に小細工せずにRIPでアミ点を生成する段階(スクリーニング=本来は複写の原理)で拡大した方が良いようです。メガピクセル機からはかなりイケます。

今まで何度もムチャな拡大印刷に遭遇してますが、原サイズままの方が結果は良いです。

どうしてもピクセル水増し(これを"目伸ばし"と呼ぶのは間違いです)で拡大する必要がある場合、必要サイズに近づくまで150%拡大を繰り返して、ピクセル2個から3個目を計算させ、最後に微調整された方が良いと思います。

ただ、女性の肌など、キメの細かい被写体は、水増しするとキメが開いてあまりキレイじゃありません。たまにファッション紙の中刷りで見かけます。

2009/09/03(木) 17:31:38 | URL | 画像屋 #Cffe//BI[ 編集]
画像屋さんがおっしゃる

>拡大前提ならシャープは掛けない(結果判断で後掛け)

>下手に小細工せずにRIPでアミ点を生成する段階(スクリーニング=
>本来は複写の原理)で拡大した方が良いようです。

>原サイズままの方が結果は良いです。

これ自体は初めて聞く話ではないのですが、問題はこういう話を編集者やデザイナー、フォトグラファーが、いや業界が共通認識として持っているか?という部分。テクニカルな話ではなく人的な部分。やみくもにピクセルサイズの大きな画像を欲しがるデザイナーとかまだまだいますよ。これに色の話なんか加わっちゃうと、もうゴチャゴチャ。

もう何年も前から先頭ランナーだけが技術の進歩を続けていく一方、大多数の裾野は一向に足踏み状態。いや、足踏みすらしていない。

何年同じ話をしているのやら・・・。
2009/09/03(木) 21:23:58 | URL | MTn #aXvzjISo[ 編集]
なかなか根深い問題に直面されてらっしゃるようで、心中お察しいたします。

問題をややこしくしているのは、編集者もデザイナーも本業は編集やデザインなので、どうしても本業外のテクニカルな知識については、印刷会社に要望されるままだったり本で拾った知識ままだったりと。これはしょうがないと思うしかないですよね。。。

広告の場合、媒体サイズがデタラメなので、アリモノでやるしかない!切羽詰まった状況に良く追い込まれまして、バクチで取りあえずやってみる、みたいなケースが良くあります。

バクチのつもりが結果オーライだったりすると、じゃあ過去に偉~い先生がしゃべっていたアレは何だったの???ということになり(笑)

それだけデジタルは持ち場の違う当事者が複雑に絡み合っていて共通認識を持つのが難しい、のがデジタルの難しさ、だと思います。

割り切っちゃって、実験費出してもらって検証会を繰り返せると楽になれるんですけどね。。。
2009/09/04(金) 14:07:16 | URL | 画像屋 #Cffe//BI[ 編集]
すみません皆さんお返事遅れましてm(_ _)m。
多くのコメントありがとうございます。

>PLIEさん
印刷までの流れにもよると思いますが、以前からお使いの方なら心配は要らないかもしれませんね。
なかなかこのソフトは優秀だと思います。

>画像屋さん
オーソリティー登場、お待ちしておりました。
詳しい解説ありがとうございます。
画像屋さんのように入り口と出口を見られる環境ならおっしゃるようなことが理想と思われます。
問題はMTnさんがおっしゃるようにその先の流れが見えない環境で自分はどうすべきか、というまさに人的な問題な訳です(^_^;)。

で、やはり恥ずかしながら質問が。
RIPというのは何度聞いてもなかなか理解しづらい代物なのですが、印刷所の言う「レイアウトソフトでの拡大(今回はクォークでした)というのは=RIPでの拡大ということですか?
あと、「ピクセル水増し=目伸ばし」と私は思いっきり誤解している一人でしたが・・・
「目伸ばし」とは何のこと?
もし余裕がおありで書ける内容なら是非よろしくお願いします。

それにしてももろもろのTIPS、ありがたいです。

>MTnさん
まさにこういう部分の苦労ですよね。
私以上にMTnさんは苦労されされているのでは・・・?
心中お察しいたします。

今回は、当たり前の話ですが、そのまま入稿すると「解像度不足です」とお約束のように印刷所の営業さんが編集者に伝えるルールになっているので、それなりの根拠を持って「大丈夫です」と言える様にしておきたかった訳です。

私の環境ですら5社以上の印刷所とお付き合いがあるわけですから、毎回毎回の原因追及は本当に難しい・・・。
地道ですが一つ一つチャンスがあるときにテスト、トライ&エラーしていくしかないですね。
2009/09/05(土) 15:33:04 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
長くなっちゃうので要点だけ書きますね。

RIP→ラスターイメージプロセッサーで、詳細はwikiで引いてくださいませ。役割はいわゆるベクトルデータ(関数図形・フォント含む)をピクセルデータに展開する展開器です。その他の役割に「アミ点を生成する」ことがあります。アミ点の生成は、過去には「画像は実ピクセルサイズ1/2に依存する」とされていましたが、タネデータにソコソコの重さがあれば、後は画像生成の精度が高ければゴマケが効くんではないか?と、思っておりますです。ここが先生業界人が理解していないところです。

目伸ばし→正規にはアミ点を引き延ばし器で光学的に大きくする事、です。たとえば大判ポスターの色校をB3で上げて、その後そのB3製版フィルムを伸ばし器で大きな「アミの目」に拡大することです。今は恐らくフィルムの出し直しで対処しているはずですが、「実データそのもの」には手を加えずに、出力サイズだけ大きく設定しなおして(○○dpiか線数か両方か、は下がります)、出力し直していると思われます(最近はイキナリ実寸で色校出しが多いようです)。

レイアウトソフトでの変倍→レイアウトソフトは指定を指示しているだけです。実際には指示がRIPに送られ、RIPで展開処理が行われる際に必要サイズに調整されます。

・・・おっとっと、長くなりました。スミマセン(爆)
2009/09/07(月) 15:35:38 | URL | 画像屋 #Cffe//BI[ 編集]
ついでながら「水増し」の使い分けですが、見慣れてしまうと「水増し」の成果は刷上がりで見分け?臭い?は感じるようになります。それが良いか悪いか?は、写真の使い方や媒体次第かな~?と思っております。

女性のバストアップのようなキメの細やかな被写体での「寄りの構図」は、あまりお薦めではありませぬ。

逆に全身ショットのように「引きの構図」はディテールが細かくなっている恩恵で水増ししてもゴマケる?かと。

スナップ系とか取材モノは、ゴマケが効く範疇なのかな~?と、テキトーかつ無責任に思ってます(爆)

ちょっと持ち場が違うので、話し半分で受け取っておいてくださいまし。。。
2009/09/07(月) 15:54:44 | URL | 画像屋 #Cffe//BI[ 編集]
>画像屋さん
RIP=ラスターイメージプロセッサーというのは言葉だけは覚えているのですが、身近でないせいかどうにも実際の作業がイメージできず・・・。
さらに詳しい解説ありがとうございました。
2009/09/08(火) 15:55:47 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
こんにちは、
この本を御勧めします、この本一冊でDTP、製版印刷の仕組みが
ほぼ理解出来ます。

DTP WORLD別冊、
「DTP & 印刷 スーパー仕組み辞典」

本当は製版や印刷の現場を見るのが手っ取り早いのですが
なかなかそういう機会が無いのが現実ですね。
2009/09/09(水) 06:25:31 | URL | スペインの丸山、 #LkZag.iM[ 編集]
>スペインの丸山さん
いつもアドバイスありがとうございます。
その本の存在自体は知っていたのですが、面倒くさがって眼を通していませんでした(^_^;)。
今度手にとってみますね。

とはいえおっしゃるように現場での実作業を見られれば一番なんですよね。
印刷所には何回か出向いたことがありますが、どうしても社会科見学のようになってしまって自分の環境に近いデータの実作業が見られるわけでないのが残念です。
2009/09/10(木) 09:37:07 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
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