犬顔きゃめら
雑誌系犬顔カメラマンの雑記
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理屈ではない
文京区本郷

Fuji Finepix F710

実は金曜日、かなりへこんでました。
朝とある編集部の編集長からじきじきに「上がりが汚い」とのメール有り。
何事かと思って担当編集者に連絡を取ってみると、校正紙の一部が確かに仕上がりが悪いものがあるよう。
編集部に行って確認してみると、どうやら印刷に原因があるように見える。
1Pや1/2Pに大きく使われているものは問題なく、むしろ顔写真などの
小さい写真が墨っぽかったり顔色が悪かったりする。
担当編集者も私が見る前から「きっと印刷でしょう」と思っていたらしく、そのように編集長に報告しようと二人して出向いたところ・・・
「理屈じゃないから。とにかく結果が悪いと困るので。(デジタルは)やめてもらえる?」とこちらが一言も挟む間はなく・・・
「以後気をつけます」としか言えず。
え~と、その雑誌でも他の多数のカメラマンがデジタル使ってるんですけどね・・・
今回も担当編集者に「デジタルでも大丈夫か?」という相談は事前にしているし、料理はデジでは怖いというので料理のメインカットはわざわざフィルムで撮ったりしていたのですが・・・。

その後気を取り直してそのページ担当の某大手印刷所に連絡。
どういう事情なのか調べてもらう。
夕方返事有り。
「まず最初に、心配されている『デジタルだから』が原因ではありません。一番大きな原因はCMYK変換後に色見本に対する追い込みが足りなかったことです。」とのこと。
言われなきゃやらないんですかね?
それで想像したのが以下の通り。

・誌面での一定基準の大きさ未満のカットは単純変換で色見本なんぞ見ない。校正でアカが入って初めて直す。
・ポジはスキャンの時のノウハウの蓄積が豊富でフィルムごと、誌面での大きさごとにデフォルト値が決まっていて安定しているらしく(以上は本当に聞いた話)、それらは言わば単純作業。現場での変換作業のレベルが落ちており、結果デジタルの変換も単純作業にせざるを得ない。

そんなことで今回のようなことが起こってしまうのでは?
幸いまだ直せる段階なので「しっかり直します」との言葉を信じるのみ。
しかし・・・今後のことを考えると気が重い。
やはりまだまだポジ主体で撮影せねばならんのですね・・・

でもなぁ、他の編集部でこんなことあまり無いんだけどな・・・(愚痴)



コメント
この記事へのコメント
理屈では
こないだの電塾大勉強会で、中部電塾の渡辺さんの話でも、wan-wanさんが推理されているのと、ほぼ同じ事を聞きました。
ですので、たぶん、wan-wanさんの推理は、当たっているのではないでしょうか?

印刷側では、データがCMYKになっていれば、それがどんなCMYKであるか、つまり、CMYKの比率をその都度チェックするということはないということです。
ポジスキャンのフローでは、スキャンしてCMYKになったときに最適化されていたので、CMYKデータを見直す(CMYK版の比率をチェックする)という習慣がないかららしいです。
そして、校正刷りが出てから、はじめて色がおかしい、例えば、スミがが多くなってるというようなことに気がつくそうです。

こないだ初めて知ったのですが、Japan Color 2001と、Japan Standard v2では、CMYKの比率が異なるそうです。
特に異なるのが、スミ版の比率で、v2のほうは、CMYを押さえてKを多くするのに対し、2001では、CMYを多くして、黒を表現するそうです。
そうなると、RGBからCMYKに変換する時に、どのテーブルを使うかによって、分解版の出来方が変わるわけで、肌色がスミっぽいからと言ってMのインキを盛っても、もともとCMY版上ではディテールがないので良くはならず、単にベタになってしまうそうです。

つまり、CMYKに変換する時に最適化されていないと、分解版が出来上がってからでは、直せるのは物理的に限界があるわけですね。
ポジスキャンからCMYKにする時は、印刷に適したCMYK比率に分解されているので、校正刷りから直す時でも、直しを生かせるのだと思います。

ということで、CMYK変換はカメラマンの仕事ではないとは思いますが、やはりデジタルでトラブルを避けるためには、カメラマン側もCMYKになった時に、どのような色調になるかを知っておく必要があるのかも知れません。
単に、RGBプリントの見本をつけても、それを見てもらえないのでは、意味がないですね。

ただ、それには、どんなテーブルやプロファイルを使ってCMYKにしてるのか教えてもらわないと、シミュレーションのしようがありません。
取りあえずJapan Color 2001で変換してあれば、そんなに大きな色の片寄りは起きないそうですが、カメラマンもPhotoshopの作業用CMYKにJapan Color 2001を設定して、どんな色調になるか、プリントプレビューを使ってシミュレーションのプリントをしてみる必要があるかも知れません。

その色調でオッケーなら、納品データをJapan Color 2001でCMYKにしてしまうのも有りかも・・・。
あとのワークフローで、適切でないCMYKにされてしまうくらいなら、むしろそのほうが安全なのかも知れませんね。

デジタルが印刷に向かないと言われる場合、解像度的な問題もありますが、それよりもやはり、印刷のワークフロー上に問題があるようですね。
「理屈」はそこにあると思うのですが、そこがうまく解決されないうちは、「ポジで」という、消極的解決方法をとるしかないのでしょうね。
2006/12/10(日) 07:53:10 | URL | yukinyaa #dNm2mw72[ 編集]
理屈ではない
編集長の言葉はまさにその通りですね。デジタルだろうが何だろうが、どうでもいい話なんですよね。良い仕上がりをしてね。というのがクライアントの最大の要望ですから。
今回のことはよくある話です。wanwanさんだけではなくて。ただ、wanwanさんにはそう言うクレームをちゃんと言ってくれるというのは、ある意味、幸せです。フリーだったら切られる場合が多いでしょう。
解決策ですが、カメラマンに出来ることはとにかく良いデータを納めることしか有りません。
今回の校正刷りをお持ちなら、その同じデータを自分の所のプリンターでシミュレーションプリントしてみることです。
プリントの仕方はいろいろな本に出ていると思うので書きませんが。。。とにかくモニターだけの確認では印刷上がりは予測できません。>僕の場合は、と書かないとなりませんね。俺は予測できるという人も居ますから。
プリントアウト用の紙は校正紙を使うこと。プリンタプロファイルはメーカーから供給されているもので大丈夫です。
同じデータをプリントアウトして、その色校と同じようにプリントされるCMYKプロファイルを探ります。と言ってもそんなに種類は多くないので、その作業は難しくないでしょう。ほぼ近い感じにプリントできたら、そこへの仕事は次からはそのプロファイルを基準にします。
このやり方は僕は「プリント至上主義」と名付けていますが、(笑)どんなに小さい仕事も必ずプリントして判断しています。コレをやり出すと、仕事の効率はかなり悪くなりますし、コストもかさみます。が、かなり安定して印刷が上がるようになるはずです。

いろいろな人が公の場で「印刷屋さんがやる仕事」みたいなことを言っていますが、現実は何もやってくれませんよ。単に分解して刷っているだけです。文句を言われたら刷り直す、、、そう言うスタンスです。もちろん、全部の製版、印刷会社がそうではなく、一生懸命やっているところもあります。が、自分の仕事がそう言うところに流れていくという保証はどこにもなく、結果的にはダメなときはカメラマンのせいになるだけです。

wanwanさんの所属版元は、クォリティ的にかなり高いです。正直なところ、僕が御社の仕事を受けたとして、デジタルで行くほどの自信はありません。フィルム撮影した方が、はるかに手離れがよく、効率的に仕事をこなせるでしょう。

僕を含めてですが、デジタル撮影に慣れてしまったカメラマンはフィルム撮影を敬遠しがちで、「何が目的なのか?」本質を見極める冷静さを失いがちです。
理屈ではない、という言葉はその本質をよく表していると思います。

すみません、相変わらず的外れなことしか書けなくて。
さて、仕事に出かけなければ。。
2006/12/10(日) 09:17:52 | URL | tatsphoto #SqoPBuKQ[ 編集]
的外れだったらごめんなさい。
同一企画の数ページの中で、
ポジとデジを混在させたのが、
そもそもの間違いの元になっているような気がしています。忙しい時季ですから、
間違いも起こりやすいのではないでしょうか?
でも、考えるに、印刷が持っている
ポジのノウハウってのは、
すごいですね。
GW、お盆、年末:進行の時
(印刷の繁忙期)には、
ポジが安全なのかもですね。
PC前からも開放されるし。。。(笑
2006/12/10(日) 16:04:30 | URL | nu #mQop/nM.[ 編集]
連続、ごめんなさい。
でも、編集側のスケジュールは、
それで大丈夫なんだろうか?(笑
しっつれいいたしましたっと。
2006/12/10(日) 16:07:21 | URL | nu #mQop/nM.[ 編集]
約4年前同じようなやりとりをとある日本の大きな印刷会社とやりとりして険悪になったことを思い出されます。各雑誌のデフォルト値を基準に。。?単にバイトのスイッチャー作業で何かするわけでは有りません。でも表紙は違う!中の扉ページ等はかなり言わないと結果が悪い!追い込みが足りなかった・・?おまえの所は本当にプロか?と言いたくなりますね!年末進行!私に言わせれば関係ないです。ただ良い物に仕上げようとする人の姿勢の問題だと思いました。でも4年前はまだマッチング方法がうやむやだったのでまだ今だから許せますが、今でもそんな現状だと思うと少し悲しいですね。理屈が通らないのもごもっともですね。編集は印刷物であれ何であれ写真の仕上がりは=即カメラマンの責任と取られがち・・。写真が良くても、すべての環境で同じに見えようが、最後の印刷現場での仕切りの悪さがすべてをぶち壊してくれます。カラーマネージメントって何なんでしょうね~と思います。はぁ~・・・。まさか同じ印刷会社では???
2006/12/10(日) 21:13:22 | URL | ハナポンパパ #mQop/nM.[ 編集]
理屈なのですが理屈でないのも確か
>yukinyaaさん
推論、やはり実際他にお話されている方がいらっしゃったのですね。
このお話を聞けただけでもここに書いた意味がありました。
実は冷静になってから書いたつもりではあるのですが、書くべき内容かどうか結構悩んでいたので・・・。
yukinyaaさん、tatsphotoさんはじめその他の方のご意見も頂戴したことで単なる愚痴にならず、少しは前向きに事態を捉える為の学習になったかなとホッとしております。

>tatsphotoさん
厳しい話も含め、もしコメントあるとすればtatsphotoさんからはこういう意見が来るだろうな・・・という予想(期待?)が何となくありました。
編集長の「理屈ではない」は言われたときはショックでしたが、後で考えると確かにそれこそが第一原則なんですよね。
「ポジでもデジでもそんなことはどうでもいいが、少しでも上がりが悪くなるリスクがあるならポジを使ってくれ」は確かに正論です。
「プリント至上主義」教えていただき感謝です。
それぐらいしないとリスクは減らないかもしれませんね。
校正刷りを手に入れて、今度是非試してみたいと思います。
「的外れ」などとんでもない。ありがとうございました。

>nuさん
ポジデジ混在について、今回はたまたまですがポジは一カットだけです。
一番ひどかったのはデジだけの見開き。
人物の切り抜き8カットくらいで1Pというところの人の肌色が特にひどい。
一カット一カットの大きさは大したことなくても、全部合わせれば写真だらけなんだし・・・
現場が色見本を見てないだけでなく印刷所が戻す前に管理すべき部門でチェックが出来ていない、としか言いようがありません。

あと、混在についてはそもそも自分の写真だけでページが出来るとは限らないので、それを言い出すとますますポジしか使えなくなってしまいますね~(笑)。

>ハナポンパパさん
結局は人の姿勢、気持ちなんですよね。
担当編集者によると、そこのところを解っていただいている編集の局長クラスの方が、デジタル原稿の入稿についてまさに同じ言葉を言っていたそうです。
ただ、とにかく忙しい編集者や印刷所に対して、怒ったり、逆に信じきったりするだけではリスクは減らないのでしょう。
やはりまだまだポジの方が、関わる人間が総じてハッピーな仕事もあるな、と再認識。

そういえばついこの間書店で見た某デジカメ系の雑誌で、表紙はそこそこキレイにもかかわらず、同じ写真を小さく中ページで使っていて、それが余りにも色が違って酷い仕上がりだったのにはガックリ。
所詮そんなものなのでしょうか、現状は。


2006/12/10(日) 22:20:25 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
鍵は金
いつぞや、wanwan氏にも述べたことがあるやと思うのですが、
「すべての鍵は金」
だと思います。
2006/12/11(月) 00:16:55 | URL | 来年度からは税法上de身分を変更 #-[ 編集]
「金」なんでしょうねぇ・・・
>「来年度からは」さん
ご無沙汰しております。
いや、ずばりその一言なんでしょうね。
ところで、そのHNが気になります(笑)。
2006/12/12(火) 00:28:43 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
この件、私はやっぱりwan-wanさんがかわいそうだと思います。
フリーならだまって切られる・・という意見もありましたがフリーなら「フィルムならばやりません」と言って断ることもできますし、「そんな事言われるより黙って切られたほうがいい」と思う人もいるでしょう。
wan-wanさんはそれができない立場ですから言われたときの気持ちを考えると辛いです。

私はずーっと以前社員カメラマンでした。会社も時代もぜんぜん違うので参考にならないかと思いますが、私がいた時代のその会社ではこういうとき、社員カメラマンが「ではデジタル化のプロジェクトチームを作って研究しましょう」という提案ができて、また社員カメラマンにはそういう提案をしたりすることが期待されていました。 余談でした。
2006/12/12(火) 08:43:36 | URL | yamada #HsU3vTHI[ 編集]
>yamadaさん
毎度やさしいコメントありがとうございます。
恥ずかしながら「プロジェクトチームを作る」ことまでは考えが及びませんでした。
もちろんデジタルの良い面を取り入れていくための努力は幅広くしていきたいと思いますが、最近は自分の身の回りで精一杯になってしまっていて。
基本的に身の回りの編集者はデジタル嫌いな人が多い気もしますし、現状印刷仕上がりに満足いかないことが多々あるのも事実。
いろいろ考えながら慎重に進めて行きたいと思います。
2006/12/15(金) 01:21:32 | URL | wan-wan #fVG31C5s[ 編集]
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